ニチアサ視聴復帰宣言 宇宙戦隊キュウレンジャーとキラキラ☆プリキュアアラモードが面白そう

 テレビ朝日系列では日曜日の午前7:30から、スーパー戦隊シリーズ仮面ライダープリキュアが続けて放送されている。「ニチアサ」と呼ばれている枠だ。
 ここ数年はテレビから離れていたが、2月からの新番組が面白そうなので毎週追っていこうと決めた(※仮面ライダーシリーズの新番組開始は10月頃)。

宇宙戦隊キュウレンジャー』 2017年2月12日 朝7:30スタート

 『秘密戦隊ゴレンジャー』から始まったスーパー戦隊シリーズの41作目。
 いきなりメンバーが9人いる。正直このインパクトでもうやられた。普通の人間以外のキャラクター(役者の顔が見えない獣人みたいな姿)も交えた混成チームというのも好みだ。今回のモチーフは星座で(シシレッド、サソリオレンジなど)変身後のスーツのデザインにもはっきりと個性が出ている。
 スーパー戦隊シリーズは楽しめるポイントが色々ある。若手俳優のファンもいれば、スーツアクターの殺陣に着目している人もいる。個人的に重視しているのは合体ロボ。作品を見ると決めたらなるべく情報は入れないようにしているので、どういうギミックで合体するのか、のちのちに登場するであろう新兵器とどう組み合わさるのか胸が弾む。
 『エリア51』『ノブナガン』で知られるマンガ家、久正人がデザイナーとして参加している*1のも視聴を決めた理由のひとつだ。ロボなど玩具として商品展開される部署ではなく、怪人などのデザインに共同で携わっているとのこと。『びっくりモンスター大図鑑』という大きな児童書を出したこともある作家で、空想生物のディテールのこだわりには定評がある。


 新番組に便乗して丹羽庭トクサツガガガ』をオススメしておきたい。スーパー戦隊シリーズにハマっている女性が主人公で、特撮オタク特有のネタ(児童向け専門雑誌がネタバレ全開とか)もふんだんにありつつ、趣味をオープンにできない苦悩には普遍性も感じる。世相という意味でも今読まれてほしい作品。2014年11月に1巻発売。既刊9巻。

トクサツガガガ(1) (ビッグコミックス)

キラキラ☆プリキュアアラモード』 2017年2月5日 朝8:30スタート

 女の子たちが絆を深め、変身して敵と戦うプリキュアシリーズ。14作目となる今回のモチーフは「スイーツ」×「アニマル」。

  • うさぎショートケーキ キュアホイップ
  • りすプリン キュアカスタード
  • らいおんアイス キュアジェラート
  • ねこマカロン キュアマカロン*2
  • いぬチョコレート キュアショコラ。

 以上、初期メンバーが5人。これはシリーズの中では多い方だ(初代は名前通り『ふたりはプリキュア』。前作『魔法つかいプリキュア!』は途中で仲間が増えて3人で先日最終回を迎えた)。個人的にはどちらかといえばメンバーがたくさんいた方がにぎやかで楽しい。大好きな『スマイルプリキュア!』が5人構成だったので、「再来」を感じたとみなすのが正しいかもしれない。
 しかしこの5人、ギャップがある。中心の3人がちいさなカワイイ系なのに対して、両端2人のキャラデザはすらりとした耽美系だ。キュアショコラ(赤)は男装の麗人といった趣きを感じさせる*3。そうするとキュアマカロン(紫)も相手役に見えてくる。このアンバランスとも思えるマリアージュがどんな味わいになるのかが楽しみだ。


 定番の見所としてはオープニングとエンディングの映像、それと変身バンク*4だろう。目新しさという意味では、お菓子作りという要素がシナリオやバトルとどう結びついていくのかが気になる。


 『映画プリキュア ドリームスターズ!』にも大いに期待している。3月18日公開。

 監督は宮本浩史。プリキュアシリーズのエンディングといえば3DCGモデリングのキャラクターによるダンスで、その映像を数多く手がけてきた。予告編*5から察するに途中からフルCGムービーにスイッチすると思われる。短編ながら1本丸々3DCGモデリングでやりきった『プリキュアとレフィのワンダーナイト!』からさらに発展したものを見たい。
 宮本浩史の作品の中では『ハピネスチャージプリキュア!』前期エンディング「プリキュア・メモリ」が最高だと今でも思う。あれには感動した。

*1:東映の公式サイトにはコンセプトアートでクレジットされている

*2:ここ、万人が「おいおいかぶってるぞ」と思うだろうにマカロンを押し通した判断の強さ

*3:キャラクター紹介映像の名乗りのカットでバックにある大階段は宝塚歌劇を強く連想させる

*4:毎週くり返し使われるパート。お決まりの見せ場でもあるためコストをかけた密度の高い映像になる

*5:ラストの全員集合カット、センターのキュアホイップが「ガイナ立ち」でアガる