DS『極限脱出 9時間9人9の扉』 2周目後の感想

 エンディングを2つ見る所まで進んだ。1つはバッドエンド。もう1つはバッドな内容だがスタッフクレジットが流れた。


 ノベルパートについて。『Ever17』のような「ゲームならではの仕掛け」については読めたつもりでいるが、事件の犯人の確証は掴めていない(疑わしい程度)。登場人物に隠された背景をもっと探る必要がある。
 DSの2画面を利用したトリックに関しては、発売前に推測していたアイデアを異なる形で使えることに気付いたので、伏線に目を光らせて3周目に挑むつもり。


 脱出パートはヒントが充分に用意されているため、ほとんど悩まずに進めた。パズルで詰まらせるのが良くないのは判るけれど、ヒントを出すのが早いのでは、と思う場面がしばしば。
 部屋を調べる過程でも、キャラクターとの会話のやり取りが発生する。ノベルパート風の重要なものと、チェック対象に応じたコメント的なもの。後者にはヒントの他にふざけた掛け合いも多い。一般的なクリック脱出ゲーと違って淡白にならず、小ネタも多くて個人的には好きだが、サスペンス色が薄まるのをマイナスに捉える人もいるかも。
 主人公がヒロインに「すごく……硬いです」と何度も言わせるシーンで笑いながら興奮した。


 システム回りについて。2周目から使える既読スキップはコンシューマーにしては速くて満足。ただ、説明書の対応ボタンには「メッセージのスキップ」としか記載されておらず、機能を確認しようとした初回プレイ時に無反応で困惑した。
 (推測するトリックの都合上からも)移動可能なタイムチャートを用意しろとは言わないが、脱出パートを再度プレイする時の配慮はもう少し欲しかった。いっそスキップできても良かったのかもしれないが、何か隠されている可能性もあるため大口は叩けない。


 Ice9が元ネタのアイテムがDS『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』にあったことを思い出した。SF好きの間では有名なんだろうか。