漫画ナツ100 2007
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参加しました。基準は以下の通り。細かいQ&Aはサイトを参照のこと。
マンガ&キャラクター選考基準
- 少年週刊ジャンプ 少年週刊サンデー 少年週刊マガジンで連載していない漫画
(過去・現在にわたって連載していた漫画は駄目です。雑誌を移ったものに関しては発行巻数で判断です。)
- 連載中、連載終了どちらでもOK
- 最低ラインは30個です。(100個選べない人用)
- 前回の100位以内に入ったものはノーカウント(選んでもらってもかまわないですがカウントはしません)
- あなたの好きなキャラクター 10人(これはどの雑誌でもOKです)
この5点です。漫画大好きな人たちよ、マイナーだけど良い漫画100を選んで見せろ。
迷った結果、個人的に「一作家につき二作品まで」という半端な制限を設けることにしました。志村貴子や古谷実で埋まるのを避けるためです。キャラについては「一作品につき一人」縛りで。ジョジョやドロヘドロで埋まるのを避けるためです。
マイナーか否かの判断は企画の基準に従っているため、有名な作品も多々含まれています。自分で曖昧にメジャーと判断して作品数を削るより、面白い作品を100個挙げることを優先しました。また、序盤しか読んでいない作品も面白いと感じたら躊躇なく入れています。
◆1-20
いきなり有名な作品。とにかくアイデアが秀逸。
動物園の事情が判るのは当然として、問題提起を含め展開がうまい。
メイドガイ最高。。
何だかバンドに憧れる。楽器できないけど。
自分の「○年の科学」に加え、兄のバックナンバーも幼少の頃から読んでいたため、学研が人格形成に多大な影響を及ぼしているのは間違いない。初めて読んだのはロケットの神様の話。
表情のないキャラを活かすのはあさりよしとおの十八番な気がする。
愉快。
- あだち充『冒険少年』ビッグコミックオリジナル,小学館
絵本作家の話が好き。あだち充は短編の方が魅力があるような気も。
大体予定調和だけど、それが良い。落ち着く。
超問題作。マンガって懐が広いなぁと思う。再販してくれたビーム編集部に感謝。
- 荒木飛呂彦『死刑執行中脱獄進行中』オールマン,集英社
意外と読んでない人多いのかも。SBR終わったらしばらく短編描いてほしい。
困った。しばらく読んでないから特筆すべきことが思いつかない。実家に保管するのも考え物だな。
各エピソードのラスト1コマがきれいに終わっているのが良い。
菌が見える設定が関係ない話が好き。あとうんちく。
深夜の町を散策する話や、真田が絡んでくる話が好き。今すごく気に入っている作品。
特に超能力者の話と映研の話が良い。
山はあくまで厳しい存在として描かれているのが好印象。
主人公の権謀術数が見所。読み応え抜群。
「井上雄彦にジャンプに戻ってきてほしい」という意見には色々と反対する理由があるけど、少年誌ではテーマやカラーの観点から『リアル』のような作品は生まれにくいことがそのひとつ。
妹に「この人絵が下手だね」と言われて驚いた。まあ、そう見える人もいるか…。
◆21-40
清く艶かしい2人の関係。赤面してるキャラが大好きなんだけど、これは人並みなのかフェティシズムの領域なのか疑問だ。
子供の可愛さから読んでいて暖かい気持ちになる一方、話の展開も目が離せない。
ゲーム製作現場のマンガって貴重なのかな。『ほのかLv.アップ!』はストーリー展開がいまいちで切ってしまった。
不満がないわけじゃないが、サブエピソードや演出を見ると面白くないとは言えない。
電脳戦を含めた戦闘描写や容赦のない展開に惹かれる。実は3巻までしか読んでない。
カラスと少女の話が好き。
毎度毎度、珍妙な発想に関心する。ポジティブとネガティブの話が好き。
岡崎京子のすごさが感覚として判らないのはこの作品しか読んでないせいなのかな。とりあえず『リバーズ・エッジ』は読みたい。
- 脚本:倉田英之、漫画:okama『CLOTH ROAD』ウルトラジャンプ,集英社
一風変わった設定も良いけど、やっぱり絵の魅力が大きい。
先が読めない展開、容赦ない展開は大好物。
- 尾瀬あきら『蔵人』ビッグコミックオリジナル,小学館
世間的には日本酒好きって少数派なんだろうな…。
そこそこの知名度があるだろうと(なぜか)思っていたため、知り合いに読んでいる人がほとんどいなくて残念な気持ちになったことが。スピリッツを過信しすぎた。
ともおも面白いけど、自由に短編を描いてほしい思いも強い。モーニング2の読み切りも面白かったし。
- オノ・ナツメ『LA QUINTA CAMERA』COMIC SEED,小学館
洋画を思わせる空気感がすごい。説明できないけど。
絵柄はどちらかと言えばこちらの方が好み。
野球の知識がある人ほど面白い作品だと思う。
『ロッカー貿易』(うろ覚え)が好き。
ナオコサン自由奔放すぎ。廃墟マニアの方々って意外といるのかな。
とまり派。明日太はシリアス展開時もそうでない時もグッド。
戦闘や世界設定も面白いし、イカレたキャラも魅力的。
◆41-60
表情が良い。突飛な設定だけどそれを活かしてうまく話を転がしてる印象。
気楽に読めない。オタクを自覚する人は読んでおいて損はない…かな。
事前情報一切なしで読んだので、基本設定にかなり驚いた。落とし所が気になる。
ハイテンションの理不尽ギャグ炸裂。脈絡のない面白ワードって良いよね。
しみじみ読んでしまう昔の話もあり、読んでいて玉吉さんが心配になる話もあり。
- 原作:佐藤大輔、作画:佐藤ショウジ『学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD』ドラゴンエイジ,富士見書房
絵買い。のつもりが実は原作が『皇国の守護者』の人なので今後の展開にも期待大。
飛行機を探す話、あえてバスに乗らない話が好き。
風早君が優等生すぎて恋愛面ではそれほど面白みを感じる展開じゃないけれど、女の友情は良い。特にちづ(友達の体育会系の方)。
言葉遊び感覚が好き。「ぬかおののき」は有名か。
なぜか一時期月ジャンを買ってたことを思い出した。久しぶりに読みたいなぁ。
でかい写植の連発によって迫力を演出。展開にも馬鹿馬鹿しい勢いがあって好き。
毎月ビームが待ち遠しくてしょうがない。熱烈にオススメな作品。
自分では百合は好きでも嫌いでもないつもりなんだけど、客観的に判断できてる気がしない。
枠外の過多な情報大好き。なぜこれほどの作品を描ける人がエロ小説の挿絵を…。
情報の密度、話の内容、どちらも濃厚。なまじこれを読んで育ったせいで『銭』に不満を感じているような。
この手の4コマってあまり好きじゃない…けど、ぽぷらが面白いから良し。伊波さんも可愛いし。
設定と関係ない何気ない話が好き。
まだまだ世間には面白いマンガがたくさんあるんだなぁ、と感じた作品。過剰なまでの思索でぐいぐい読ませる。見た目は似てるのに『放浪息子』の税所先生は駄目すぎる。
目的は一環としていながら、うまい具合に話の構造を転換している。梶ナイス。
絵にはすぐ慣れた。考えてみればサバイバル物ってあまり読んだことないな。
◆61-80
- 津田雅美『eensy-weensyモンスター』月刊LaLa,白泉社
左右を対比させるコマ割りが印象的。2巻でさくっと終わるのもうれしい。
コミケのエピソードは読んでいて複雑な心境になった。
「マイナー作品を選べって企画なのに代表作出してどうすんだ!」という突っ込みは覚悟の上です。たまには手塚でも読んでみるか、って時には是非これを。
ブラックジャックを読んでいると、手塚治虫のストーリー構成力に感心する。斬新な、また実験的なアイデアを盛り込める短編だとなおさら。
隣に豚まん屋のある床屋の話が、道満晴明に再開して新たな感想を抱いた話だったような。
『プージャさん』が特に好き。4ページ、8ページのストーリーマンガ作家って他に誰がいるだろう。
自分を客観的に見ると、「お前、気持ち悪いな…」と思うくらい好き。
緊迫感が足りないなぁと思っていたら、最近別の方向性の緊迫感が。
ターちゃんも好きだけど、個人的に徳弘正也の代表作はこれ。特にアルカディア編が秀逸。
宗教とか政治とか、扱いにくいテーマが中心。そんなシリアス展開の途中にも躊躇なく下ネタギャグを入れ込むのが流石。その辺を嫌ってる人も相当いそうだけど…。
1ページマンガも好き。一時期小説のショート・ショートを読んでたなぁ。
話の構成がうまいし、バトルもなかなか。作中の絵はあまり気にならないけど、表紙はもう少し頑張って下さいよ。
この作品の面白さをうまく説明できない自分の読解力、表現力不足が悔しい。
酒うんちく+ちょっといい話。こういうマンガも必要。
「どこがマイナーだ!」という突っ込みは無視。ギャグ中心に楽しんでる。
2巻の紅白戦(?)は熱かった。3巻が待ち遠しい。雑誌の表紙を飾ったりもしてるから主力連載なのかな。
萩尾望都以外にも、大御所の作家の名作でも読んでない作品って山ほどあるなぁ…。特に女性作家。新刊を追いすぎるのも考え物か。
刑務所の食事があまりにもおいしそう。刑務所生活も楽しそうに感じてしまう。
『放浪息子』と並んで熱烈にオススメ! 今回のナツ100で割りといい位置に入るんじゃないかとひっそり思ってる。
「高校野球の投手の狙えるコースは内角か外角の二択」とか「ピンチを悪化させないためのメンタルトレーニング」とか、今までに読んできた野球マンガにはない要素満載、かつそれによる戦略的な試合運びが非常に新鮮。
◆81-100
白黒のメリハリの効いた絵が魅力。設定も独特。
話の構造、国の立ち位置がなかなか見えてこないかも。良い構図が多い印象。
黒沢をすごいと思う一方、ああはなりたくないとも思ってしまう。福本伸行は引き伸ばしさえなければ…。
まとまりきらずに予定を2話分オーバーして、また悪い癖が出たなと思っていたけど、クライマックスのカットが素晴らしかったので万事OK。
可愛い絵のくせしてなかなか皮肉めいた4コマ。
古谷実でどれか一作選べ、と言われたらこれ。
『僕といっしょ』→『グリーンヒル』→『ヒミズ』→『シガテラ』→『わにとかげぎす』と作風の明確な流れがあるため、もう一作が難しい。『シガテラ』も捨てがたいけど、より笑いより驚いたこちらで。
昔やたらと好きだったなぁ…。マサルさんに出会うまで自分の中でぶっちぎり一位のギャグマンガだった。当時は金がなかったのか、全4巻中2巻までしか持ってない。マケプレかヤフオクで探すか。
そういえばアニメ観てないや。
ギャグマンガ家は狂人と紙一重だと感じさせる。成年誌は規制がゆるくて助かるね。
エロ本自動販売機の話がやけに印象に残ってる。本筋以外の話が好き。
彼氏のコーヒーの入れ方に内心不満を抱きつつも文句を言わない女性の話があって、それが強烈に心に刺さってる。
バレエの厳しさや生々しい現実を突きつけられる。早く第2部を!
はったりが見事に効いてるし、緊張感の演出も良い。しかしなぜこの人はカラーページで臓物を描きたがるんだろう。それも執拗に。
去年の「なんとなく手にとってぱらぱら眺めた回数」断トツ一位。妙に好き。
序盤、話の導入部で非常に引き込まれたのが印象深い。
『ヒストリエ』もそうだけど、敵には容赦のない描写が良い。プラネテス序盤の印象が強いせいで、すっかり絵に魅力のある作家になったなぁと思う。
地下のマンガ書庫が羨ましい。セドリってこの作品で初めて知った。
同一のストーリーを、複数の人物の視点から捉える構成はものすごく好み。チュンソフトの『街』とか、奥田英朗の『最悪』とか。
単なる男女逆転大奥というだけでも面白かったのに、裏には相当重要な設定が。
◆キャラクター10人
- 蒼月潮(うしおととら)
共に笑い、共に泣いたなぁ。
- 恵比寿(ドロヘドロ)
奇怪な言動がキュート。
面白すぎる。
名悪役にしてド変態。ジョジョはキャラの信念が明確に表されているのが魅力。
見ていて楽しい。
- 二鳥真穂(放浪息子)
台詞や反応がすごく自然に感じる。
- ノヴァ(銃夢 Last Order)
狂人の中の狂人。イカレた野郎大好き。
- 野中晴(イエスタデイをうたって)
前述の通り、自分を客観的に見ると、「お前、気持ち悪いな…」と思うくらい好き。
- パクマン(新ゲノム)
ゲノムの魅力はパクマンの勢い次第。
- ポップ(ダイの大冒険)
マイナー企画なのに最後ベタ中のベタで終わってすいません。