バーズ3月号に読切 道満晴明『机上紛争』&冬目景『青密花』前編

コミックバーズ 2016年 03 月号 [雑誌]


 月刊コミックバーズ3月号(1月30日発売)に、以下の読切が掲載されている。

道満晴明『机上紛争』

 アナログでマンガ原稿を描く女子高生の机の上で、文房具同士の戦争「書き派VS消し派」が勃発。
 文具の小ネタ(ケント紙はグリップが効く)をハサミながらの、ちょっとしたマンガ家エピソードが楽しい。新兵器の提案「消しカスから造り出したこのプラスチック爆弾…」何でもアリか。まるで提供かのような「COMIC ZIN」推しは最早お約束の域。「新たなる希望」「フェティッシュな異種姦」「B級映画テイスト」が渾然一体となった読後感には、首を軽く捻りながら唸らされた。

冬目景『青密花』前編

 7年前にマンションから落ちて亡くなった姉宛てに、差出人不明の手紙が届く。
 姉の風貌が黒髪ロングでミステリアスな美人で「いよっ、待ってました!」的なテンションに。様式美だ。でもちょいぼさぼさな妹(主人公)の髪型の方がタイプなんです。「ちょっとヤな夢見て…」寝不足な表情がグッとくる。姉が家族に見せていた姿と学校での態度は実は違っていたようで、さらに同級生の友人にも打ち明けていなかった一面が……というところで引き。後編は4月号(2月29日発売)に掲載予定。

この豪勢を肯定したい 『傷物語〈I 鉄血篇〉』感想


傷物語 涜葬版


 西尾維新による小説『化物語』の前日譚に当たる『傷物語』。全三部作構成で劇場アニメ化される予定で、今回の鉄血篇が初弾である。
 そして、演出家・尾石達也の復活を待ち望んでいた人間への一撃としては充分な効果をあげた。

映画化に至るいきさつ

 講談社BOXの『化物語』は2006年刊行。妖怪変化の類いに相対する話でありながら青春のボーイ・ミーツ・ガールで、近年のアドベンチャーゲームの構造も取り入れつつ、ミステリ仕込みの技巧も冴え、全体が筆者お得意の言葉遊びで彩られている。のちに続編が次々と書かれることになって、週刊少年マンガの連載的な魅力も加わった。
 2009年には制作スタジオ「シャフト」によってTVアニメ化。監督は新房昭之で、この新房×シャフト体制は『ぱにぽにだっしゅ!』や『魔法少女まどか☆マギカ』でも知られている。
 原作では小説という媒体の特性を活かした表現が前面に押し出されているため、ただの脚本のように映像化しても魅力は発揮されにくい。解法はシンプルだった。文字をそのまま表示すればいい。特筆すべきポイントはタイポグラフィ(活字デザイン)の導入で、統一感のある「文字だけの画面フォーマット」が作成された。

(『化物語』第1話)*1
 様々な活字カットを随所に挟むことで生じるテンポ、極端なクロースアップの多用、声優によって読み上げられる音としての言葉。奇抜な要素を盛り込みながら、統一感のある映像に仕上げることに成功した。
 そしてこの演出コンセプトの中心人物が、尾石達也である(スタッフクレジットではシリーズディレクター)。*2 *3


 『化物語』の放映終了後も「西尾維新アニメプロジェクト」は継続。2011年には『傷物語』映画化決定との発表があった。*42012年以降『偽物語』ほか〈物語〉シリーズの続きが順調にTVアニメ化されていったが、尾石達也の名前はどこにもなかった。おそらく氏は劇場版に集中しているのだろうという憶測を抱えたまま、続報が途絶えてから3年以上が経っていた。


 そして2016年1月8日。尾石達也監督作品『傷物語〈I 鉄血篇〉』が公開された。

内容はどうだったのか

 総括は「潤沢」。時間をじっくり使って、特に緊迫感について満足のいく演出がなされていた。そもそも三分割で劇場公開という尺の使い方が贅沢な話だ。*5しかも今回のプロットは、もし1本の映画として捉えるとしたら、いびつだ。三部作を全て観れば筋の通った話になっているだろう……という企画も懐が深い。作画についても目を見張る出来映えだった。
 アニメーションの根元的な快楽は、平面に描かれた絵の連続が「動いているように見える」錯覚にある。本作では「はためき」が多用されていて、つまりは髪の毛やスカートが風でパタパタとなびく様子が画面に執拗なまでに盛り込まれている。ダイナミックなアクション作画の「飛躍」も魅力的ではあるが、構図は大きく変えずに単純すぎない動きを反復させる方が"animate"の気持ちよさを強調してくれる。雑に言うとパラパラマンガにめっちゃ向いてる。背景の建物はCGであることを宣言するかのような質感で、そのはっきりと立体的な空間を背負うことで、キャラクターの平面性が浮き彫りになる。
 メッセージの多重性も見所だ。多量の血痕を追って事件現場に接近していくシーンで、モールス信号の音が流れる。画面には定番の活字カットで「・・・ −−− ・・・」の表示。耳だけでモールス信号を理解できなくても、視覚でなら「SOS」だと判るだろう。実はここでさらに、上記の9文字分の記号の下にルビを振るように小さく「TTT 222 TTT」と書かれている。「トントントン ツーツーツー トントントン」という発声もまたモールス信号の特徴で、その音の文字への変換だろう。瞬間的なカットに、シンプルなメッセージが、いくつものパターンで表されている。それからしばらくの間、駅のホームの電光掲示板に延々とSOSが流れている光景の不穏さといったらなかった。
 血痕の大元は、四肢を切断された状態の吸血鬼だった。逃げ出す主人公に対して助けを求める声に、赤ん坊の泣き声をかぶせる演出があった。現場から離れても(逡巡する人間を苛むように)かなり長くに渡って泣き声は続いた。這うことしかできない姿と赤子を重ねているのはもちろん、生殺与奪の権利を「握らされている」深刻な呼びかけが耳に突き刺さる。再び舞台はホームへ。赤ん坊に見立てられる吸血鬼はしかしながら豊満な乳房を持ち、主人公はその母性へと顔をうずめる。だがここで「生きるための体液」を与えるのは、男から女へ、なのだ。二者の相互補完的な関係性が表れているようで、とても印象的なシーン。


 あとは、スカートの中を見られた羽川の表情が超そそる、とか。夜中にエロ本を買いに行くだけの(いや一大事だ)シーンにあの力の入れようは見事だった。『やる気まんまん』のオットセイみたいなベタの強さの連打。
 原画クレジットに並ぶ吉成鋼吉成曜にはテンション上がるね(梅津泰臣ウエダハジメと一緒に末尾のブロックにまとめられていた)。


 『傷物語〈II 熱血篇〉』は2016年夏公開予定。そもそもこの作品のアニメ化を楽しみにしていた理由のひとつが「がっつりボス戦があるから」なので、ここからがメインディッシュだと考えている。年内に3作目まで完成しますように。

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  • 傷物語〈I 鉄血篇〉』
    • 2016年1月公開
    • 監督:尾石達也(総監督:新房昭之
    • タイトルは「鉄血にして熱血にして冷血の吸血鬼」という異名から

*1:右下のBCは配信サービス「バンダイチャンネル」のロゴで、オリジナルの映像には存在しない

*2:「――小説をアニメにする上で、活字がPVでも効果的に使われてました。」「尾石 もうバリバリですね。それが、自分が監督に呼ばれた理由なんです。(略)とくに西尾さんの小説には活字ならではの言葉遊びがあって、そこは映像ではどうしようもないので、文字でフォローしていければと思っています」(『オトナアニメ』Vol.13(洋泉社) p.29)

*3:「――画作りに関しては尾石さんにお任せという感じですか?」「尾石 そうですね。シナリオ作りは原作の台詞をチョイスして「引いていく」作業なので、(原作から)根本的な部分は変わっていないと思うんです。あとは、それをどう解釈して映像化するか。監督の思いもあり、自分の思いもあり、それらが一体になっている感じです」(『オトナアニメ』Vol.14(洋泉社) p.32)

*4: http://www.animate.tv/news/details.php?id=1301559311

*5:鉄血篇は64分

新年のご挨拶 2016

 明けましておめでとうございます。2016年もよろしくお願いします。


 今年の目標はブログの継続的な更新です。いやほんとお前何年同じこと言ってんだって話なんですが、目的意識に少々の変化があろうともやるべきことは変わってない&できてないので、目標はそのままに方法論を考える方向で。
 とにかく「ちゃんとした記事を書こう」という気持ちを捨てる。数をこなす。いつか何かを本格的に取り上げようと思ったとしても、現状だと諸々の基礎体力が足りてなさすぎる。とりあえずブログにアップする段階まで持っていって、足りないようなら改めて書けばいい。一旦形にしないと駄目な部分も見えてこない。


 というわけで、今後1週間の動向にご注目いただければと思っています。

ハルヒ系女子を手玉に取ろう! ペルライ『でっかいことをする部』


ドラゴンエイジ 2016年1月号


 ペルライ『でっかいことをする部』が月刊ドラゴンエイジ2016年1月号(12月9日発売)に掲載された。8ページの読切でアオリ文は「混沌(カオス)の極み系ギャグ!!」。


 よく判らない部活でわがままな女の子に振り回される系の設定と見せかけて、主人公の方が上手でヒロインを翻弄する。そもそも「見た目通り平凡な高校生だ」とナレーションが入っているのに、2015年にそのバビル2世スタイルは主張が強すぎる。

(月刊ドラゴンエイジ2016年1月号 p.713)


 今日の活動が「宇宙人を捕まえる」に決まり、あっさり主人公が見つけて連れてくる。一応捕獲の体裁を取るためなのか「し 失礼します」とさすまたを向けるヒロイン。宇宙人の肩に手を回したまま「気をつけろよ」と言う主人公。しかしヒロインは本気で怖いようで、自らを奮い立たせるために心の中で歌う曲がウルフルズの『ガッツだぜ!!』に中島みゆきの『ファイト!』がマッシュアップされていて笑った。やはり「あたし中卒やからね」はキラーフレーズ……。


 作者の商業デビュー(たぶん)を喜ぶと同時に、再登場を大いに期待している。
 ペルライは同人活動が主体で、アイマスの二次創作などはギャグ寄りだが、一方でコミティアではアメコミのような陰影の効いた絵でシリアスな作品を描いている。氏の動向を追うようになったのは比較的最近なので、どういった形であってもとにかく新作をどんどん読みたいというのが正直な気持ちだ。

『犬神姫にくちづけ』宮田紘次の訃報

 マンガ家、宮田紘次が亡くなったことが10月27日に報じられた。

https://twitter.com/hartamanga/status/659651057283264512:twitter


 いまやヒット作『ダンジョン飯』が連載されているのはハルタというマンガ誌で、リニューアル前は「Fellows!」という名前だった。宮田紘次はその立ち上げ段階から継続的に原稿を執筆していた。コミックビーム編集部が見出した新人として読切を多数発表し、連載を持ってからも『乙嫁語り』『坂本ですが?』といった看板とは別に中堅として誌面を支えていた。
 活き活きとした表情(特に赤面)や、肉感的な描線(中でも尻)が魅力的な作家で、もう新しい作品を目にすることはないという急な報せがただただショックだった。お悔み申し上げます。


 アニメ化も決まった『おしえて! ギャル子ちゃん』の作者、鈴木健也は以前ビームとFellows!で仕事をしていた。今回の訃報を受け、当時の宮田紘次との交流がサイトの日記に書かれている。

 お互いの連絡先は知らないまま、編集部主催の飲み会で顔を合わせる際にだけ熱っぽくマンガ論を語りあう距離感は素敵なエピソードだと感じた。業界で「短編集は売れない」と言われがちだが、『ききみみ図鑑』が好調だったおかげで他の企画が通りやすくなったという件は初めて知った。


 先日ジュンク堂池袋店に足を運んだ時、エスカレーターで地下1階のコミックフロアへ下ってすぐ左のコーナーに宮田紘次の単行本が全て並べられていて、担当者の方に内心深く感謝していた。


 創作者の死はつらい。作品と感動は残っていることを救いにしたい。



犬神姫にくちづけ 1巻 (HARTA COMIX)

個別ツイートの前後を表示できるChrome拡張「twDisplayVicinity」

 Twitterには膨大な情報、140字以内の文字列が蓄積されている。しかし気軽に使える特性ゆえに、ツイート単体から意味を読み取るのが難しいケースがある。
 たとえば「これ2期ありそうだな」というツイート。察しの良い方なら補完できるかもしれない。アニメを視聴しながらの投稿(いわゆる"実況")で、終盤の展開についての感想だろう、と。ただ何の作品についての話なのか、あとから特定するのには手間がかかる。

 「twDisplayVicinity」というGoogle Chrome拡張機能をインストールすれば、個別ツイートをワンクリックで前後に投稿された分も並んで表示される。「文脈の把握」が格段に容易になる。



 具体的にどう便利なのか見てみよう。
 例として、マンガ家の道満晴明を参照させていただく。まずは氏の過去のツイートの中からデスノートに関するものを探す。【TIPS】特定のユーザにしぼって検索する場合は「from:(ユーザID) (検索ワード)」だ。検索窓に「from:dowmansayman デスノート」と打ち込んだ結果は以下の通り。


 画像の各文章は単体でも成立している。しかし6月17日の方、このつぶやきだけがぽつりと発されたのだろうか。今回のChrome拡張のインストールによって、日付のとなりに「近傍」というリンクが見えている*1。クリックしてみよう。

 連続した発言の一部分だったことが判る(時系列は下の方が古い)。正直このお手軽さは衝撃的だ。


 しかしながら、全貌が明らかになったわけではない。実のところ「さらなる外側の文脈」が存在している。
 2015年6月17日には、アニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』、通称「あの花」がスペシャルドラマとして実写化されるとの発表があった。それを受けてか、この日は実写化に関するツイートが頻繁に目に入ってきた。おそらく上に貼った発言も、Twitterのタイムラインから得た情報に影響を受けていた可能性が高い。
 過去の無数のツイートを真にアーカイブとして活用するための「文脈の把握」はまだまだ難しい。個人的にはfavologというサービスを利用しているが完全ではない。


 本題に戻ろう。個別ツイートの前後を表示できる機能ということは、何の発言を拾ってくるかが肝心になる。あらゆる検索テクニックに言えることだが、掘れる情報の深さは対象への理解度に左右される。
 たとえば道満晴明は、アニメを実況する際に「○○また」*2とまずツイートする。『響け!ユーフォニアム』の場合は「ユーフォまた」だ。つまりこの検索ワードで毎週の実況開始地点をピックアップして、近傍ツイート検索と組み合わせることで、すべての実況ログを発掘することも可能となる。



 あれこれ書いてはみたが、実際の利用方法としては、公式リツイートで回ってきた発言に対して「どういう流れで言ったことなのか?」「(リツイートした人間が)妙な部分だけ切り取ってはいないか?」というチェックが簡単に行えて便利、という面が大きいだろう。開発者の方に感謝したい。

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 おまけ。人によっては最も重要な機能。
 まず誰かの発言を公式リツイートして、続けてそれに対するコメントを自分がツイートする、という使い方は一般的に広まっている。「twDisplayVicinity」を使えば、Twitterの通知欄「○○さんがあなたのツイートをリツイートしました」部分から、相手のリツイート前後の投稿を表示できる。「リツイートされたみたいだけど、何か言われてないかな?」という確認があとからでも簡単に。
 ただこの用途に関しては、下のサービスの方がずっと便利だろう。

*1:語句は設定で変更可

*2:「○○がはじまった」の略か

位置原光Z、週刊スピリッツで短期集中連載&やわスピで不定期掲載

 トリッキーな下ネタショートショート作家、位置原光Zの新作お披露目の機会がめぐってきた。
 週刊ビッグコミックスピリッツNO.33(7月13日発売号)より『特別サービス』が短期集中連載(全5回予定)、やわらかスピリッツ(Web)では出張版『特別サービス MORE SPECIAL!!』が不定期で掲載される。


 集中連載とはいっても「日常のなかのちょっと過激な女の子オムニバス」*1なので、気負わず読める。


 本誌第1回は「出張サキュバス」(日常?)。「もしも召還術がデリヘルだったら」的なシチュエーション。設定こそファンタジーだが、ちょっとアレな女の子が来てしまった状況における「私はホラ、オッパイ見てください!/オッパイありますよ!」「いやその…オッパイがあったところで…!!」みたいなやりとりの生々しさがいい味を出している。
 ファンにとってはいつものノリ。しかし同人誌即売会コミティア出身で、不定期刊行のアオハルや季刊の楽園といったマイナー誌で活躍してきた作家が、コンビニに毎週並ぶタイプのメディアに乗り込んできたのは大きな変化だ。
 導入部分の2コマに、タイトル・コピー・アオリ文がギュギュッと詰めこまれた様子から、パラ見で読み飛ばされたら終わりな戦場だと伝わってくる。

(週刊ビッグコミックスピリッツ 2015年NO.33(通巻NO.1781) p.163)

 Web第1回のサブタイトル、本文中では「バイブ」、サイト内では「きちく」になってるがどちらが正しいのかな。
 縄で縛られガムテで口をふさがれた女性の前で、不敵な表情を見せる男。部屋には無数の大人のおもちゃが……。
 上の画像と比較すると、編集部による手の加え方の差がよく判る。


 気に入った方には以下もオススメ。



お尻触りたがる人なんなの

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 スピリッツの同じ号に第76回新人コミック大賞で大賞の読切、むつき潤『ハッピーニューイヤー』が掲載されている。
 みすぼらしい中年男性が足を向ける年賀状仕分けのアルバイト初日、現場を仕切っているのは熱烈なバンドファンの女子高生(ピアス・マスク・大音量イヤホン)だった。
 小学館の青年誌の新人らしい絵。写実には寄せない描線、にもかかわらずメイクの差を入れこんでくる所が目を引く。
 郵便法について「これらの行為は犯罪です」と警告する貼り紙に「郵便物を盗む」レベルのことがずらりと書かれていて、採用される人間の下限が想像される。こういったディテールは細かい。中年の素性は判らない中で、軽い職業マンガ的な情報と女子高生のキャラクターでまず引っ張り、中盤の緩急と終盤のドラマにつないでいく。
 目から吹き出す涙の表現が好きだなと思っていたら、作者のデビュー記念インタビューでキャラの泣き方について触れられていた。ですよね。

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 スピリッツといえば、中崎タツヤ『じみへん』の連載終了が告知されたのには驚いた。1989年から続く最後尾の顔。還暦を迎えるにあたっての決意ということらしい。残すところあと4回。
 オードリーのオールナイトニッポンで、『じみへん』が大好きだと語る若林がしゃべりながら自分でどんどんヒートアップしていく様子が面白かった。何度も読み返したという話を放送中に何度もしていたし、いちばん影響を受けたのは『じみへん』かもしれないという「告白」は衝撃的な意外さがあった。

*1:巻末目次のコピー