コミティア作家がジャンプ+に読切掲載 たいぼく『かいじゅうのつかいかた』

 怪獣だという正体を隠して学校に通う女の子の平穏危うし。
 丸っこい絵柄とザラついた筆致の同居が魅力的な作家。困った顔とあくどい表情が丹念に連発される。ギザギザの吹きだしは大声のサインとして使われるが、その形状が内に秘めた怪獣の特徴と重ねて表現されていて目を引いた。
 吹きだしをもう一例。捕食者に絡めとられるかのような表現。「いいかな」の下のコマで男が見せる顔のいやらしさがより光る。


 たいぼくは自主制作漫画誌展示即売会「コミティア」を主な作品発表の場としていたようだが、2015年3月に画楽ノ杜に掲載された読切『吸いも甘いも』で商業デビュー。ホーム社の路線で活動するのだろうと思っていたので、ジャンプ+への登場は意外だった。これがブレイクの足掛かりになってほしい。

*1:tumblrって個人サイトと呼んでいいものかよく判らない