台詞の切れ味に渋さが光るジャンプの新連載 吾峠呼世晴『鬼滅の刃』
週刊少年ジャンプ2月15日発売号で始まった新連載、吾峠呼世晴(ごとうげ とよはる)『鬼滅の刃』が面白かった。 【試し読みはこちら】
人喰い鬼に対抗する力を求める話。傘貼りの内職があるような和の世界観で吸血鬼ものをやる。丁寧に進めていくタイプだなと読み進めていたら、台詞がバシッと決まったシーン(生殺与奪の権)で引きこまれた。ジャンプらしさの希薄な作風に感じたため、誌面にどう適応していくのかにも注目したい。あと完全にノイズなのだけど、ギャグボールが好きなので口枷にちょっと興奮してしまった。
で、この記事のアップが間に合わなかったので第2話も読む。うーん、さらに次号が重要な回っぽいからそれ次第かな……。
また、吾峠呼世晴の過去の読切がジャンプ+で公開されている。4号連続、それぞれ2週間限定。
- 吾峠呼世晴『過狩り狩り』(2月28日まで)
それと『鬼滅の刃』より1週早く始まった対照的な新連載、ミウラタダヒロ『ゆらぎ荘の幽奈さん』も合わせて読むと面白いかもしれない。超スピードで下宿に入居して住人のヒロインたちが紹介される手際は最適化の芸だ。風呂場で遭遇もするし、うっかり乳も揉む。ジャンプのお色気枠としての仕事を完遂している。 【試し読みはこちら】