自主制作アニメ『フミコの告白』感想
とても気に入った。大好物の、GAINAX的なアクションに通じる所がある(パースの影響か)。具体的には、音楽を抜きにしても『フリクリ』に似ていると感じた。制作の詳細を読み進めていたら、「僕は元々フリクリの大ファンで」という一文が。珍しく勘が当たっていた。
(ちなみに自分は、『道化師』より『ギャロップ』を耳にすると運動会より先に、無人で走り出すべスパ、さらには「ミヤジュンが!」「轢き逃げられた!」という会話が浮かんでしまうフリクリ脳)
序盤、泣き顔のアップをまたいで場面が切り替わる手法が好き。アニメにおけるCGは画面から浮いて見える違和感が嫌いなんだけど、そこまで気にならなかった。作者も反省点として挙げているが、動画の割り方に工夫があるともっと面白くなるんだろうな(GAINAXは「タメ」と「ヌキ」が気持ち良い印象が強い)。
パンツについて。最初は気恥ずかしかったものの、いつの間にか慣れていた。とはいえ、やたらと主張してくるなと思いながら何度か観ていたが、制作記でのパンツにかける情熱に触れて納得。自分はパンチラにこだわりはない程度のパンツ好きだけど、想いの込められた文章は人の心を打つね。
制作工程の紹介は全般的に興味深かった。というのもアニメの制作現場は何となくの雰囲気でしか知らず、具体的に内容を詰め、形になっていく過程が判るケースはあまりないので。ツールやソフトの知識はまるでないけれど、音響監督って大変そうだな、などと思ったり。