コーラス1月号に冬目景インタビュー
コーラス2010年1月号(11月28日発売)、「まんがに歴史あり」第30回のゲストは冬目景。『イエスタデイをうたって』についてのインタビューが掲載されている。
以下、気になった回答を引用(質問は要約)。
――作品間でのキャラや場所のリンクはよくするのか?
世界観を繋がらせた方が、描かれていない部分にも自分の中で奥行きや広がりが生まれるような気がして、わりと好きですね。
ただ、ストーリーにあまり関わるようだといけないなと思っています。
個人的には理想的な考え方。あまりに他の作品と絡められると疎外感を覚えるため、前評判で聞いていると敬遠しがち(企画段階からリンクさせる前提なら別)。
――話作りで大変なところと、反対に楽しいところは?
大変なのは行間ですね。どこまで描けば読者の方に汲み取ってもらえるのか、いつも悩むところです。
楽しいのは、基本的に全ての工程が楽しいです。楽しくなければ、今まで続けてこられなかったと思います。
説明的に感じさせたら失敗だが、解釈の幅が広がりすぎるのも良くない。そもそも伝わらない危険すら。プロットより雰囲気で魅せる作家なら、尚更難しいと思う。
――6巻現在、全体の流れなどが大きく変化するところに来ているようだが…。
そうですね、ひとつの山場をようやく迎えていると思います。静かな緊張感を保ったまま進みたいと思います。
連載を追っていても半年以上、単行本派なら約2年待つファンからすると、あまり緊張感を保たれすぎるのも…。いや、作家には好きなように描いてもらいたい主義なので、例え何年続こうが付いていきますよ。
他にも「日常の積み重ねがドラマを生む」「りぼんを読んで文字を覚えたようなもの」など、興味深い話が。ハルのイラストもあり、満足の内容だった。
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やまむらはじめの読み切り、『ときのみちゆき』が掲載されていて驚いた。女性マンガ誌初登場とのこと。ウルジャン時代の担当編集が今コーラスにいる、みたいな経緯だろうかと想像。
榛野なな恵『Papa told me』を読んで少し目頭が熱くなった。
2月号(12月28日発売)の別冊付録「愛あるごはん」は料理マンガ特集(100P)。作家陣はくらもちふさこ、松苗あけみ、榛野なな恵、宮脇明子。