森薫の作画過程を動画で紹介

 ビクトリア朝時代のイギリスが舞台の正統派メイドマンガ『エマ』が代表作の森薫。現在はコミックビーム系列の新マンガ誌、Fellows!で中央アジア遊牧民を題材にした『乙嫁語り』を連載中。
 今月15日に『乙嫁語り』1巻が発売された記念として、コミックナタリーで森薫の作画の過程を動画で紹介している。


 素人目にはただすごいとしか言いようがないけれど、おそらく絵を描く人なら発見や感心する点があるのではないかと。下書きは0.3と0.5mmのシャープペン、ネームは0.9mm(2B)、ペン入れはカブラペンがメインなど、使っている画材についても細かく言及されている。
 ペン入れをしながらベタを入れていく、トーンが好き、といった話は意外。背景を含めたペン入れ、ベタ塗りとトーンの削りまで自分でこなしているからこそか。量産体制を取らず出来るだけ作家自身の手で仕上げる、という方針がFellows!にはあったような記憶が。
 (一般的でない工程として、ネームの後は1ページずつ仕上げていく林田球を連想した)
 独自の絵を描くにもまずは土台となる資料が必要。写実的でない絵であっても、描き手は骨格や肉付きを意識しているものらしい。とすれば当然、馬の解剖図も要る訳で。
 それとやはりマンガ家は肉体労働だと感じた。

 森薫入江亜季福島聡佐野絵里子なかま亜咲室井大資鈴木健也、長野香子、碧風羽、さらにゲスト多数参加のブックレット(A4サイズ)を応募者全員にプレゼント。
 対象の単行本(9〜12月に発売のもの。詳細は上記URLにて)の帯に付いている応募券と、Fellows!本誌Vol.7(10月15日発売)またはVol.8(12月14日発売予定)の応募台紙が必要。〆切は2010年2月15日。


 Vol.7には、一部店舗で特典小冊子『ミュージックフェローズ』が付属。佐々木一浩、宮田紘次ほかによる、音楽をテーマにしたショートマンガ7本が収録されている。お近くに該当店舗がない場合は、エンターブレインのショッピングサイト「ebten」なら必着。
 大した規模じゃないバイト先にも特典が届いたので、大手チェーン系列ならほぼ手に入るのではないかと。

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 原作:西尾維新、漫画:暁月あきらめだかボックス』1巻。品切れが続いているが、10月19日に重版される模様(ソースはバイト先の担当者のメモ)。初版にこだわらない人なら、高額な出品に手を出さずにいましばらくお待ちを。