ウルトラジャンプ8月号雑感

 林家志弦はやて×ブレード』が電撃大王から移籍して、8月19日発売の9月号から連載再開。単行本の新装版が発売されるからこの機会に集めようかちょっと悩んでる。
※以下、作品の具体的な内容に言及しています。単行本派の方はネタバレ注意。




 皆川亮二PEACE MAKER』。ショットガンでの早撃ちのシーンは迫力があった。ウルトラジャンプは大半の作家が断ち切りを多用しているため、ほとんどのページで横に柱が入る皆川作品を異質に感じてしまう。
 荒木飛呂彦STEEL BALL RUN』。各人物の目的のおさらい。大統領、48歳には見えないなー。ウェカピポがちらっと出てきたシーンで、「サッ!!」という擬音が吹出しの中に描かれている。ここでは違和感があったのに、新たな刺客が登場したシーンの足音「コツ」が吹出しに入っているのは自然に感じた(どちらも写植ではなく描き文字)。この辺り、作家ごとの傾向を調べてみると面白いかもしれない。「敵は何人だ―――!?」のアオリ文はミスリードで、ジョニィを撃ったのはジャイロに近づいていった男なのかもと思った。あとジャイロが恍けているだけなのか、スタンド能力の影響下にあるのか気になるところ。
 木城ゆきと銃夢 Last Order』。「ゲザイナーズ生物」の欄外の設定解説が面白い。金星側の副将はもう試合会場内にいるんだろうか。
 濱本隆輔『ウルトラうれっこどうぶつ』。そういやウルジャンって4コマ無いな。編集長がファミ通を受け取ってすぐにとがわKを確認していて吹いた。正直言ってギャグマンガとしてはいまひとつだけど、商業誌でとがわKの名前を出した作家として自分の心に残ることでしょう。
 今井神NEEDLESS』。すっかり学園物に。カンニング・プロの小柿レルが登場した際の「エ? 怒ってるんですか?」という台詞の意味を理解するのにしばらくかかった。
 大塚ヨウコ『超絶医療ワルハラ』。「人体も口から肛門までが一本の管状」という台詞で、まんがサイエンスのエピソード(食道や胃の内部は"体内"ではない、みたいな話)を思い出した。