冬目景の新作『マホロミ』前編 スピリッツ2月1日発売号に掲載

 冬目景の新作『マホロミ 時空建築幻視譚』前編がスピリッツ2月1日発売号に掲載された。後編は次週に掲載予定。


 冬目景の作品を2週続けて読めるなんて、誰が想像しただろうか。まあおそらく今作のせいで『ACONY』が3ヶ月も休載していた訳なんだけれども(この想像が正しいならば、アフタヌーン編集部は相当懐が深い)。
 サブタイトル「FILE 01:家の記憶 #1」から察するに、おそらくシリーズ連載として気が向いた頃に描かれることになりそう。現在3本の連載を抱えているため、やたらと新作に手を出さず現在の作品に集中してほしいという意見がファンから出るのは判る。ただ個人的には、何があろうと『イエスタデイをうたって』の発表ペースが早まることはないだろうと諦観しているので、合間には自由にやってくれて構わないという心情。


 肝心の内容について。建築科の学生が主人公で、後はタイトルから想像できそうな具合。同じ大学の女キャラ、卯(あきら)は首にほくろがあり、これが妙に艶かしい。想定していない方向性から感情を刺激されて少し狼狽えた(ついでに、泣きぼくろを意識したのはエヴァのリツコさんがきっかけだという記憶の扉も開いた)。
 表現の面では、珍しく大ゴマを使った場面が新鮮だった。