『トップをねらえ!』感想
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ワープ航法が確立したSF世界で強大な宇宙怪獣との戦いを描くロボットアニメ。OVAで全6話。庵野秀明監督、GAINAX制作。
ウラシマ効果を設定に盛り込んでいることがこの作品の要点。作戦行動中に時間制限のプレッシャーが増大する点でなるほどと思い、「同じ時を生きる」というテーマがくり返し提示される中でうまいものだと感心した。
メインのロボット、ガンバスターが腕組み姿で登場する様が良い。戦闘はもっと破天荒なものを想像していた。サイズや規模の大きさの描写は当然あるが、ほんの少し物足りなさを感じたのは確か。とはいえ観返したら何だかんだでテンション上がった。特にスーパーイナズマキック。
涙ぐみながら、「でもここにBGMがなかったら一歩引いた心境で観てるだろうな」というシーンがいくつかあった。感情を揺さぶる音楽が脳に蓄積されたという点でも観た意義を感じる。
映像の観点から何か得られるものがあれば、という意識で視聴に望んだが、この節穴に特筆すべき発見はできなかった。
新科学講座の監督、脚本、絵コンテ、演出、原画を鶴巻和哉が担当していた(脚本は庵野秀明と共同)。初監督作品らしい。OPアニメに摩砂雪、作画に貞本義行などそうそうたるメンバー。絵コンテ、設定の樋口真嗣は、『ローレライ』での実写監督のイメージが強い。原作、脚本の岡田斗司夫は「ああそういえば」といった印象。作画監督補にうるし原智志の名前を見つけて驚いた。Wikipediaでそもそもアニメーターだったと知る。
以下、気になった点をメモ代わりに記述。ネタバレ注意。
続きを読む『トップをねらえ!劇場版』感想
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OVA版の再編集。オリジナルの記憶が鮮明なまま観たせいか、どうしてもシーンがカットされていることに注意が向いてしまう。あえてOVA版でなく劇場版を推す理由は見当たらない。