ふたけっと直前だし、たまには「ふたなり」の話でも

 これは良い特集。記事中にないタイトルだと、ひねもすのたり『Mirror Image』(『ふたなりっ娘LOVE10』に収録)と道満晴明『一括ロマンポルノ』(『性本能と水爆戦 征服』に収録)が頭に浮かんだけど、当然ながらコメント欄で補完されていた。
 個人的には自己相姦というシチュエーションより、感覚フィードバックの要素の方がメイン。なので、何らかのアイテムで男根を感覚がつながったまま取り外して…みたいなネタが大好物。師走の翁『精装追男姐』や、同人誌だと雷神会(はるきゲにあ)『マゾしの』の4後半〜5前半が印象深い。
 植芝理一は最新作『謎の彼女X』で初めて知り、1巻ですぐ虜になった。以前の作品『ディスコミュニケーション』、『夢使い』はどちらもしばしばタイトルを見かけるので気になっているものの未読。
 最近では時折コミックホットミルクで描いている胃之上奇嘉郎。『NO MERCY』の頃と比べて、顔の描き方や画面から受ける印象が随分と変わったなぁと思ったものだけど、男根の画風はそのままのようで何だか安心(?)した。逆に、みさくらなんこつは顔が変わらないまま男根がある時期から急激に逞しくなった。
 変化といえば、祭丘ヒデユキは何年か前に雑誌で読んだら色々と違う方向に突き進んでいて、『コングラッチュレイプ』が好きな自分としては寂しい気分になった。近況が気になってググったら5月20日に単行本『シャングラッド戦記』(チャンピオンREDコミックス)が発売されるとのこと。完全に見逃してた。
 自分の中で唯登詩樹と言えば『ボクのふたつの翼』。荒木飛呂彦STEEL BALL RUN』が移籍したのを機にウルトラジャンプを購読し始めたらふたなりが登場するマンガが載っていて、驚くやらうれしいやら雑誌の方向性が心配やら。


 ふたなり中心、女装少年・男装少女同人誌即売会「ふたけっと」の第5回がいよいよ5月6日に開催。
 今回はあまり会場に長居できないこともあり、事前にカタログを購入して予め順路を考えておくことに。書店委託分に付くRIKIのポストカードに喜びつつ、ひねもすのたりのイベント諸注意マンガを楽しむ。
 他のイベントに参加せずショップ委託もしない月下火愚夜火愚夜姫工房、URABATA)が最優先。新刊が確実に出るところだと、ドリル汁(有限会社マッハスピン)、カクガリ兄弟(肉りんご)、RED-RUM(泥沼兄弟)等は確保しておきたい。特にカクガリ兄弟は尿道責めがあるようなので期待大。新刊を落とす可能性が高いが他イベントでの既刊を持参してくれそうなサークルも要チェック。


 最近注目している作家。2008年12月14日のイラスト(自動運転型オナホによる搾汁)が角煮のふたなりスレに貼られていたのが3月頃だったかな。あまりにツボだったので台詞を頼りにグーグル先生に尋ねてみたら意外とあっさり辿り着けた。GALLERYの『SACRIFICE HEROs』に置いてあるマンガがこれまた大好物で歓喜した。性的嗜好が変態的だと困ったことも多い反面、ベストなネタに出会った時の興奮は格別(この辺り、ゲーム性について語る際に自分が好む「リスクとリターン」理論に通ずるところが…)。