アオハルオンライン更新終了


アオハル 2013年 9/20号 [雑誌]

 青春とヒロインがテーマのヤングジャンプ増刊「アオハル」。2010年からの不定期刊行に加え、2012年11月にアオハルオンラインをオープン。主な作品は月イチのペースで掲載されていたが、2013年12月27日をもって更新終了がアナウンスされた。

 位置原光Zアナーキー・イン・ザ・JK』とソウマトウ『黒』は「となりのヤングジャンプ」に移籍して連載継続。


 8月8日に発売されたアオハルには次号予告がなく「続きはオンラインで!」と〆る作品がいくつもあったので、てっきり本格的にWebに移行するものだとばかり。残念でならない。


 ただ、2014年には作品の単行本化が予定されている。
 ありがたい話だが、「何を出すのか」「原稿は足りているのか」という問題がある。アオハルは様々な作家を集めた読切群を楽しめるのが魅力だが、逆に看板となるようなボリュームの作品がない。通算で6冊しか刊行されていないため、そもそも充分なページ数がない(だからこそ「定期的・集中的」に作品を掲載できる場としてのアオハルオンラインが必要だった)。
 とはいえ、初出が集英社以外の原稿も含めた短編集としてまとめるとか、描き下ろしを加えて単行本にするとか、方法はある。担当編集者の企画力に期待したい。具体的には、派手な看護婦の本をぜひ商業流通に。


 何がショックって、四幕構成の三島芳治『レストー夫人』が次の更新で完結するはずだったんですよ。第三幕もすごく面白かったのに……。吉川ヒロアキ『つのじゅう☆』も単行本化は手堅いだろうとほくそ笑んでいたのに……。
 更新は停まってしまったものの、当面はまだ掲載作を読むことができる。武富智『The Mark of Watzel』がオススメ。