2011年を振り返って

 早いものでもう年の瀬、間もなく2012年です。ここらでざっくりと2011年に楽しんだ物事を振り返っておこうかと。

◆マンガ

 上のツイートは4月13日のものだけれど、それから西村ツチカは2冊目の単行本を出し、ハトポポコもついに単行本デビュー。位置原光Zに出会ったアオハルは無事0.5号が発売されて次号の予定も2月に決まり、平方イコルスンは楽園(web増刊含む)で活躍中。応援している作家の原稿がコンスタントに拝めるのはありがたい限り。


 九井諒子を知ったのも丁度上と同じ時期のはず。Fellows!と@バンチに読切が掲載され、マトグロッソでの連載も好調。このペースで早く次の短編集を。


 あまり明るくない話になってしまうが、祥人『ふーふ』や山田穣がらくたストリート』の続刊が危ぶまれている件は頭が痛い。小路啓之来世であいましょう』4巻もどうなっているのやら…。


 暗い話題はまとめて。青山景の自殺については残念でならない。訃報が確定した時は呆然としていたが、道満晴明の発言を見て静かに泣いた。


 道満晴明については飛躍の年だったのではないかと。『ぱら☆いぞ』の大ヒット、結果『性本能と水爆戦』シリーズがめでたく増刷、さらになんとホットミルクで『オッドマン11』の連載スタート(コミメガHの『あやめとあまね』と合わせてダブル「コアマガの子」達成)、そしてIKKIでの短編連作『ニッケルオデオン』の単行本発売…のはずだったが急遽入院により延期(大事に至らなくて良かった)。いやはやそれにしても、『ヴォイニッチホテル』を含め連載中の作品が5本もあるなんて、いちファンとして幸せだ。


 ジョジョリオンが新たに幕開け、『HUNTER×HUNTER』の巧みさに舌を巻くばかり、荒川弘久保ミツロウも週刊少年誌のフォーマットでバッチリ面白くてすごい、『友達100人できるかな』も『からん』も終了ってアフタヌーンどうなのよ、Fellows!を追って来て良かったなぁとつくづく、ビジネスジャンプが休刊となってしまったが冬目景イエスタデイをうたって』はグランドジャンプに無事移籍して終わる気配が見えないぜ、『アランの戦争』『皺』『シビル・ウォー』など海外作品が豊富だったと言われているが後手後手で追いつけていないのが不覚、Jコミによる絶版作品の再活性と新展開の兆し、新手のコミPo!使いは現れるのか、リヨ大好きだー!、等々言いたいことは尽きないがこの辺で。

◆ゲーム

 ヘビーユーザの友人に紹介されてたまに遊ぶ程度だったアナログゲームに本格参入する年になった。随分前に『ドミニオン』の存在を知りそのシステムに感嘆、買ってはみたもののあまり遊ぶことはなく(自分から積極的に動かないと駄目なのは当然)。

 しかし『Vorpals』の圧倒的な「面白そうと感じさせるパワー」によって「ヘビーユーザになってやろうじゃないか」と腹を決めた(この後4ヶ月ほど『Vorpals』はプレイできないままだったが、ボードゲームの情報を能動的に吸収し、近場の友人を誘ってプレイする機会を設けるようにした)。


 一方でビデオゲーム、特に新規タイトルに触れることはあまりない年だった。ディスガイア4デビサバ2、真かまいたち、くらいか…?(ゼルダは寝かせてある)


 逆に手を出していたのは「面白そうだからいつかやろう」とメモしておいたタイトル。『ダンガンロンパ』(廉価版リリース前)、『ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート』(1月発売だが購入したのは11月になってから)、FF8(序盤だけ触って投げてから13年…)。


 『シュタインズ・ゲート』はすごく面白かった。2009年に雑誌で初報を見て注目していたもののXbox360が故障していて断念、好評価らしいと洩れ聞こえてくるが修理せず、PC版もスペックの問題でスルー。アニメの放映が始まり「いつまでもネタバレに怯えている訳には!」と友人からハードを借りて廉価版&ファンディスクを一気にプレイ。テキストアドベンチャーとしても唸らせる内容の上、ヒロインの紅莉栖があまりにも可愛くて夢中に。ノベルゲーでシステムとキャラの両方に満足したのは個人的にかなり稀なケース。

◆アニメ

 一時期の自分は、(幼年向けや長期タイトルを除いて)「毎週観ていたアニメは何ですか?」と訊かれたら「電脳コイルグレンラガン、だけ…かな」と答えるくらいにテレビアニメという消費体制に親しんでいなかった。


 にもかかわらず2011年は一転、継続的にテレビアニメを観る年となった。『魔法少女まどか☆マギカ』、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(あの花)、『TIGER & BUNNY』、『輪るピングドラム』。1年通して全クール、ほぼ毎週アニメを観るなんて、2年くらい前なら信じられなかっただろう。


 「時代の目撃者になる」という意図で『映画けいおん!』にも足を運んだ。アニメに関してはこれまでと比べものにならないほど充実した1年だったと思う。

◆映画

 『ファンタスティック Mr.FOX』がノータイムでオールタイムベスト入り。「よし、いずれ絶対に観るぞ」と決心したのは、夫だらけの間違いえらび( @rakanka )さんの感想(→ )がきっかけ。ありがとうございます。


 映画館に行った中から選ぶなら『ミッション: 8ミニッツ』かな。公開直後にTwitterで信頼しているスジからの高評価が散見されたことに加え、『月に囚われた男』と同じくダンカン・ジョーンズ監督作品であるという情報が強い動機となった。


 自分が弱いジャンルほど「何故その作品を選んだのか?」、はっきり覚えている傾向がある。

◆小説

 西尾維新の「物語シリーズ」セカンドシーズンを堪能できて良かった。予定が変更されて『猫物語 白』以降の連続刊行予定が発表された時の衝撃と興奮といったら…(2010年の話だけれども)。『恋物語』は極めて個人的に大サービスで面食らった。

 高野和明『ジェノサイド』は上のツイートを見て読む決意を固めたものの未読。結局年内に体験できず終いに…。万全の環境で、と考えて後回しになってしまうパターンだ。

◆おわりに

 フォロー人数は控えめながらTwitterの熱心な利用者であることを日々実感。アカウントを取って始めたのが2009年11月。2011年に新しく出会った方々にも感心することしきりで、(直接コンタクトを取ることは少ないながらも)何かと参考にさせていただいております。


 2011年の反省はブログの更新を怠って1年を振り返りにくかったこと。2012年の目標はTwitterだけでなくブログにも記録すること(資料として雑誌やムックを購入しているのに概要を検索可能なテキストとして保存しないと利便性がいまいち)。そのためにも万事のためにも「やるべきことはすぐやる」習慣を身に付けたいので、「来年の目標」なんて区切らずただちにやるべき。ということで年内最後に慌しく久々のブログ更新でした。皆様よいお年を。