久正人『ノブナガン』 コミック アース・スターで連載開始

 コミック アース・スター6月号(5月12日発売)から久正人ノブナガン』の連載が始まった。


 侵略者に対抗する能力バトルモノ、という図式なのかな。久正人らしい陰影のメリハリが効いた絵に、大胆な左右のページまたぎがイカすコマ割り。さらに「偉人モチーフ」の絡め方が相まって、自分のツボを強烈に刺激する第1話だった。


 正直言ってコミック アース・スターは創刊時に「おいおい大丈夫か?」と不安になったのだけれど、『ノブナガン』が掲載されている限り擁護側に回ることに決めた。声優を表紙で推す雑誌のコンセプトはこの際無視する。



 久正人は並行して、@バンチで『エリア51』を連載中(1巻が6月9日発売)。代表作と言っていい『ジャバウォッキー』は残念ながら絶版に近い状態。変わったところで、児童向けの『びっくりモンスター大図鑑』という本も出している。



 歴史上の人物や有名な寓話のモチーフを複数展開させる作品に興味があって、何かトピックにできないものかと考えている。例としては、藤田和日郎月光条例』、スエカネクミコ放課後のカリスマ』、平野耕太ドリフターズ』、松月滉『王子と魔女と姫君と』、沖田雅オオカミさんと七人の仲間たち』など。クロスオーバー感、リデザイン辺りがポイントかな、と。