ROCKIN'ON JAPAN 6月号に志村貴子インタビュー
ROCKIN'ON JAPAN(ロッキング・オン・ジャパン)6月号「この人に訊く!」のコーナー(2P)で志村貴子がインタビューに応じている。7月からアニメが放送される『青い花』を中心に、派生して性というテーマについての話題に。
以下、気になった発言を適当に要約。
- 『青い花』を描くきっかけは、『どうにかなる日々』連載時に女の子同士の話に興味を持ったから
- 百合作品は「男も登場して、どちらに向かうのか揺れるのが面白い」「余計な男は出さないでほしい」という意見が両方あって難しい
- 女の子に特化するとフィクションというかファンタジーになってしまう。それはいや
- 思春期特有の、みたいな一過性のものにはしたくない
- 『放浪息子』は昔から描きたかったテーマ
- 並行して『青い花』を描くことになったので、気づいたら「性倒錯を描く人」みたいな
- (『放浪息子』の作中で)性同一性障害という言葉は出さない(語気強め)
- 社会派ではないから
- 男の子の格好の女の子、女の子の服を着たい男の子を描いているだけ
- 「そのものずばりなキーワードで、言葉で説明していく感じっていうのは、あんまり」
インタビュアーが、「百合は完成された世界でタブーを犯すのが魅力」みたいなことを前提として語っていたけど、そういうものなのか(そこから、『青い花』は未完成なのが特徴的といった流れが冒頭部分)。ジャンルとして捉えられるほど作品に触れてないのでよく判らない。百合というジャンルは、元々は少女を対象にしたものだったが、いつ頃からか男性を狙った市場が成立した、という漠然とした認識が正しいかも判らない。
それと作家の概要で「コマ流れが特徴的」と書かれていたが、特筆すべき点なのかやや疑問に感じた。
詰まるところ、『放浪息子』も『青い花』も面白いのでオススメということです。もちろん『敷居の住人』も、なんて言い出すと切りがないのでこの辺で。