アゴタ・クリストフ『悪童日記』『ふたりの証拠』『第三の嘘』

悪童日記 (Hayakawa Novels)

悪童日記 (Hayakawa Novels)

ふたりの証拠 (Hayakawa Novels)

ふたりの証拠 (Hayakawa Novels)

第三の嘘 (Hayakawa Novels)

第三の嘘 (Hayakawa Novels)

 『悪童日記』が著者の処女作。当初の構想にはなかったそうだが、今は三部作とされている。
 感情などの主観を排し、客観的で簡潔な文体が淡々と続く『悪童日記』はかなり没入度が高い。地の文に変更がなされた『ふたりの証拠』は周囲の人物のエピソードが印象的かつ衝撃的だった。『第三の嘘』は前作を踏まえた謎解き要素が強い。どの作品も読み応えが違って面白かった。
 MOTHER3の名前の元ネタだと判ってちょっとびっくり。