最近読んだ本

封建主義者かく語りき (双葉文庫)

封建主義者かく語りき (双葉文庫)

 盲目的に信仰されている民主主義を批判し、封建主義の利点を説く。現代では問題視されそうな本だが論理はしっかりしており面白い。
危険な思想家 (双葉文庫)

危険な思想家 (双葉文庫)

 民主主義に基づく人権イデオロギーの問題点を指摘する。「差別もある明るい社会」には感心されられた。文章もユーモアに富んでおり読みやすい。
現代マンガの全体像 (双葉文庫―POCHE FUTABA)

現代マンガの全体像 (双葉文庫―POCHE FUTABA)

 概略的なマンガ論。マンガを学びの対象にしたい人の入門書にうってつけかと。
マンガの深読み、大人読み

マンガの深読み、大人読み

 ジョーの顔の向きやドラゴンボールの考察は見事だったが、マンガの「深読み」に触れているのは第一部のみ。それ以降も興味深い話は多いのだが少々期待を裏切られた感あり。
オール・アバウト・セックス (文春文庫)

オール・アバウト・セックス (文春文庫)

 帯の「セックスの総合図書館」というコピーに惹かれた。様々なエロス関連書籍の紹介本だが、筆者の正直な意見もあり楽しく読める。
サイコロジカル(上) 兎吊木垓輔の戯言殺し (講談社ノベルス)

サイコロジカル(上) 兎吊木垓輔の戯言殺し (講談社ノベルス)

サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄 (講談社ノベルス)

サイコロジカル(下) 曳かれ者の小唄 (講談社ノベルス)

 間が空いたが再度西尾維新を読み始めた。人間を超越したかのような登場人物、奇を衒いに衒った名前、言葉遊びをふんだんに含んだ文体にはあからさまな嫌悪感こそ出ないもののさりとて好みでもない。ではなぜ戯言シリーズを読むかというと、それはひとえに推理小説として。
 登場人物の魅力や背景が重視されているために私的な観点から言えばあまり満足のいく作品ではなかったが、戯言シリーズのキャラに魅力を感じる人には興味深い内容かと思われる。
 ジョジョネタが多いのはどうなんだろう…。面白いからいいか。