M-1

 アンタッチャブル優勝! おめでとうございます。

 前大会から一気に注目度が上がり周囲の期待も大きい中、あれだけのネタを見せられたことはすごいと思う。多分大丈夫だろうと思いながらも内心かなりヒヤヒヤしてたけど。何も無い空間を利用した、実はドアを挟んで部屋の外にいる表現はかなり好み。怒涛の勢いと細かい描写が同居したネタ、山崎の完膚無きまでのトボケ具合、柴田の怒鳴り散らしながらも的確なツッコミ、本当にお見事でした。
 それにしてもバラエティ慣れしているなぁ、とつくづく感心。
 
 優勝候補の一角だった笑い飯は、まさかの5位。ネタは面白かったんだけど、う〜ん…。ダブルボケのインパクトが薄れたせいなんだろうか。最終決勝により面白いネタを残していたのは間違いないので、それが見られなかったのが残念。

 タカアンドトシ、健闘の4位。実力はあるのに認知度は低いこの2人、大ファンの一人としてはこの機会に今後の露出が増えることを大いに期待している。ネタの方は、今まで見た中でも最も良く出来ていたと思う。テンポの良さもそうだが、普段にも増してお得意の逆ツッコミが冴えていた。
 大晦日の深夜25時50分からのオンエアバトルに出場するので、今回面白いと感じた人は是非。

 南海キャンディーズは決勝の8組に決まった段階でかなり驚いていたが、最終決勝にまで残り、審査員からも高評価を頂くという意外にも程がある展開。いやはや、嬉しい限りです。予選の審査員の方々ありがとうございます。山里のツッコミは自分の好みにジャストフィットも良い所、というか大好き。最終決勝での自虐ネタは以前に比べて拡大版で意表を突かれた。「写メールで風景を撮っているだけで連続盗撮魔に間違われる」には特に。今後の活躍に最も期待が大きいコンビだ。

 麒麟は面白かったけど今一歩な印象が少し。既知のネタだったからかなぁ。元々8組に十分入れるだけの実力はあるコンビなので、敗者復活が決まったのは嬉しかった。川島の芸達者ぶりは流石。

 千鳥はもっといいネタがあると思うんだけど…。個人的には、今まで見た中では最もイマイチだったと思う。展開が自分の好みと合わなかったせいかな。東京ダイナマイトは意外にも面白かった。ただ毎度毎度の「ビートたけしお墨付きの〜」というアピールには閉口。権威以外に押せる所は色々あるはず。トータルテンボスは今風の言葉が若干気に障るが、言葉遊びを貴重にしたネタは非常に好み。2人の呼応も絶妙だった。「今日のネタのハイライト」で、「あぁ、あのコンビか」と再認識。POISON GIRL BANDは、エンタで見ていた時はイマイチな印象だったけれど、構成の違いのせいなのか今日は妙に面白く感じた。ボケを広げていった点が良かったのかな。


 決して流行や視聴率に捕われずに選ばれた8組のネタはどれも見ごたえのあるものだった。今後も良質なネタ番組が増えることを願いつつ感想終わり。