エロマンガ家まりおによる、絵を描くためのブックガイド

 成年向け雑誌「COMIC X-EROS」の現役作家に実践テクニックを聞くコーナー「登れ!エロまんが坂!!」。60号の第60回では、まりおが「絵を描きたいけど何から始めたらいいのかわからない」人に向けて本を紹介している。


 絵の上達には模写がいいとよく聞く。「見たものをそっくりに描く技術の第一歩としておすすめ」されているのが、ベティ・エドワーズ『脳の右側で描け』だ。他にも近刊から定番まで、練習書と関連書籍を理由も合わせて紹介している。エロマンガに限らず、人体を描く基礎を学びたい人には参考になるのではないだろうか。

 また番外で「毎日練習を続けることができない」などの悩みに対して、スティーブン・ガイズ『小さな習慣』を挙げていた。読んでみたところ理屈には納得させるものがあったので、実践してみて感想を書こうと思っている。


 ブックガイドは前半のページで、後半はインタビューとなっている。
 絵や漫画を描き始めたきっかけについて「仕事として明確に意識したのはA-10先生に出会って以降」との回答は収穫だった。大学の漫研の先輩とのこと。好きな作家に接点が見つかるのはうれしい。
 作画のための本ではなく「「漫画」の作り方についておすすめの書籍などはありますか?」というのはいい質問だ(不勉強なもので「あー、あれね。読んだことないけど……」という本が紹介されていたので近々買います)。さらにカルロス袴田によるネームのコツの記事も参考になるとのこと。

 あと『あしたのジョーに憧れて』や『マンガ サ道 〜マンガで読むサウナ道〜』の話もしていて、最近のマンガもちゃんと読んでるんだなと思った。

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 まりおは『デッサン55の秘訣』が「これから絵を描き始めたい人から現在描いている人まで広くオススメしたい実践的な良書」でありながら絶版のため、マール社に再販を呼びかけていた*1。幸い復刻の企画が通ったようで、1月24日に発売されていた。ありがたい話だ。