バーズ12月号に小路啓之の読切『穴』

コミック BIRZ (バーズ) 2012年 12月号 [雑誌]

コミック BIRZ (バーズ) 2012年 12月号 [雑誌]


 コミックバーズ12月号(10月30日発売)に、小路啓之による読切『穴』が掲載されている。
 彼女が股間に『ローマの休日』さながらの「真実の穴」を持つ女だと聞かされ苦悩する主人公。不埒な気持ちで挿入しようものならイチモツが潰されてしまう。はたして真実の愛とは?
 シニカルな設定、小気味良い会話に可愛い女の子。小路啓之の魅力が発揮されている読切だった。


 今月は小路啓之の単行本が3冊も発売されるといういささか途轍もない事態。

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 バーズ12月号には山田穣がらくたストリート』も載っていて得した気分に。不定期掲載な上いつ続刊が出るやら判らないから、保存するつもりの雑誌に一緒に収録されててラッキーという後ろ向きな喜び方だけれども……。
 第17話の舞台は文化祭。鼓笛隊を見たことから、トルコ行進曲にはモーツアルト以外にも色々ある、当時流行っていたからという話に。「へー! 何で?」と訊かれた答えが「まずフン族が」で笑った。いや、知識に対して真摯に向き合いながら笑いを生むってすごいことですよ。それはさかのぼり過ぎだからと一旦まとめるために時間を空けるのだけれど、話を再開するきっかけが喫茶店のコーヒーというのがまた巧い。
 年内にもう1回載るかもしれないとか。3巻が出るのはいつ頃かなー。