ウルジャンまつりの雑感

 2日に足を運んだ。イベントの概要については上の記事をどうぞ。
 秋葉原UDXは空間にゆとりがあり、通路でほとんど人を見なかったので開催されてるのか不安になったが、会場である4階のギャラリーにはそこそこ人が入っていた。


 目玉である荒木飛呂彦の新作は、扉絵風のものが2点、コマが割られていて擬音のあるマンガらしいものが2点あった(台詞は空欄)。荒木らしさに満ちた独特の配色や、背景に描かれた細かいルーヴルのオブジェに期待感が高まった。フランスでは2010年1月に刊行予定。
 特設コーナーには他にSBRの原画が数点展示されていた。描線の勢いなどはよく判らないので、印刷には乗らない彩色のタッチをしげしげと眺める。


 ウルジャン歴代表紙の展示は、イラストよりむしろ新連載や読み切りの告知を注視していた。最近アニメのOPを観て気に入った『R.O.D -READ OR DIE-』を山田秋太郎がマンガ化していたことをここで知る。
 ピンナップの数々は原画で見るとまた印象が異なる。ウルジャンはSBRが移籍した2005年から購読を続けているため、懐かしいものも多かった。米倉けんごをはっきりと覚えていたり、カサハラテツローを何故か忘れていたり。日本橋ヨヲコ羽海野チカなど、意外な面々も。
 実は2番目に楽しみにしていたのが、10周年記念のイラストとコメント。石黒正数のファンタジーな絵を久しぶりに見た。うたたねひろゆきだけが単行本を宣伝していてちょっと面白かった。


 物販は「とりあえずコーナー設けてます」レベル。マグカップがあれば買ってた。複製原画(4種類)は受注生産にしてもう少し種類を用意しても良かったのでは。
 単行本を自由に読めるスペースが設けてあるのが意外だった。席数は少なくとも20はあったはず。ラインナップは連載中の作品がメインで、古いものは基本的に置かれていなかった気がする。
 ウルトラジャンプエッグ体験コーナーは、ノートパソコンがぽつんとあるだけで寂しかった。ただエッグはまだまだ知名度が足りていないので、この機会を逃さずアピールしておこうという心意気は買いたい。欲を言えば、今回の更新に力を入れてほしかった。桂遊生丸『花ヨメはん』の単行本が出るのはいつのことやら。