(ネタバレ配慮)『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』 うすっぺらい感想

 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』を観た。非常に面白かった。胸が高なり、にやりと笑い、意外に思い、頭を悩ませ、興奮し、戦慄し、泣いた。
 あくまで個人的な基準からすれば疑問に感じる点もあったが、それらをはるかに上回る充実感からしたら些細なこと(減点法による評価はしない主義なので)。感情を揺さぶられ、心に刻み込まれる作品に触れられたことが只々喜ばしい。いつも感想を述べる際はハードルが上がりすぎないよう配慮するけれど、今作についてはあらゆる所で持ち上げられているからもういいかな、と。
 いつもは「当たり」の映画でもリピーターにはならずDVDの予算に回すが、今作はまた観に行きたい思いが強い。
 エンドクレジットのデザインワークスで気付いたことをメモしておいたけれど、ネタバレもしくは先入観を与えるのを避けるためボツに。
 「先入観を与えない」ことを徹底すると何も書けないが、あえて言わせてもらえば、鷺巣詩郎は最高だった。音楽の力は偉大。今とてもTV版のサントラが欲しい。
 パンフレットには鶴巻和哉監督のロングインタビュー(14ページ)が掲載されている。庵野秀明の「主義」みたいなものを知らず、TVシリーズを映像的な切り口で観ていなかったため、より興味深く読んだ。