Xbox360『Duels of the Planeswalkers』が相当ながっかり仕様

 待ちに待った『Duels of the Planeswalkers』がXbox Liveアーケードで配信されている。ところが、その仕様は「これくらいならまあ、仕方ないかな…」と事前に想定していた心の防衛線を下回るがっかりぶりらしい。
 まずゼロからのデッキ構築ができない。いくつか用意されているデッキを選び、入手したカードを加えてカスタマイズするのみ。ここまでは事前の情報通りだが、信じがたいことにカードを抜けない。「デッキは60枚にすべし」という大原則を無視。
 カードプール(約280種類)の選択基準が謎。緑単色のデッキに0/3バニラの壁とか正気じゃない。
 スペルを使う際、土地が自動でタップされるらしい。そのため多色だと「パンプ用の山を寝かせてんじゃねえ!」みたいな状況があるとか。
 ルールは7月から有効になるマジック2010に準拠している(ダメージがスタックに乗らない)が、接死が誘発型能力のままだったりと、完全には対応していない模様。


 3ヶ月以上わくわくしていた身としては残念極まりない。まあ勝手に期待を膨らませていただけなんだけど、もう少し事前に具体的な内容を示して欲しかった。
 ただ悪いことばかりではなく、「MTGって聞いたことはあるけどやったことはなかった」という先入観のないプレイヤーからはそれなりに好評の声もあるようで。コンセプトのひとつ、初心者へのチュートリアルという役割は果たせているのかも。当たり前のように日本語ローカライズはされていないが、とりあえず日本でもダウンロードができるのはありがたい。
 「○○の頃に辞めたけど、懐かしいな」という感想はよく見掛けるし、これを機にMagic Onlineを始める人もいるかもしれないので、配信された意義はあると思う。少なくとも今作の配信予定が発表されていなければ、自分のMTG熱は再燃していなかった可能性が高い。

 日本での販売権を持っているタカラトミーの公式サイトで、チュートリアルとCPU戦が可能な体験版を配信している。7月から一部のルールが変更になってしまうものの、基本はつかめる内容になっているので、興味のある方はどうぞ。