COMIC ZINの棚作りに感服

 ジャンプSQ巻末のインタビューで興味を引かれて、秋葉原COMIC ZINに行ってきた。

 小さなビルの4Fで、第一印象は「手狭」。インタビューで話していた、出版社別でなくオススメ作家を名前別で並べた棚をまず確認。そのコンセプトから志村貴子谷川史子きづきあきら+サトウナンキが置かれるのは極めて妥当だが、やはり好きな作家が取り上げられているのはうれしいもの。
 ポップを付けて平積み、面陳している作品の選び方には攻めの姿勢が感じらた。マンガに力を入れている店は今マンガ読みの間で話題になっている作品を積む傾向にあり、逆に「判っている」店の間で差が出にくい(大和田秀樹『ムダヅモ無き改革』は面白い作品だが店では早々に見飽きた)。その点COMIC ZINは、遠藤浩輝の短編集を推す辺りで一歩上の「判っている」印象を与えてくれる。アピールしている作品の中では他に、山田穣がらくたストリート』、篠房六郎の短編集、岡戸達也『DoLL』、タアモの各作品が自分の感性と合っている。ただタイム涼介アベックパンチ』はやや攻め過ぎではないかと余計な心配をしてしまった。
 一般向けマンガの棚を不審と思われても無理はないくらいに物色、観察した後はレジを挟んだ成年向けエリアへ。応援している同人サークル、ティンクルベルの『闇夜ト星ノ冥土館』のPVが流れていて、失礼ながら担当者の方に内心で「同志よ!」と呼びかけていた。
 激戦区だろうけど頑張ってもらいたい。今後も秋葉原に行く際には寄ろうと思っている。
 同ビル6Fには一時期通っていたアメニティードリームが。一応覗いてシングルの価格をチェックしてみたり。