今年最後の超絶期待作、Wii428 〜封鎖された渋谷で〜』を喜び勇んで購入。仮眠を挟んで、適宜バッドエンドを回収しつつメインストーリーの終盤まで読み進んだ。もうエンディング間近なんだけど、日が差し込んだ環境だと気分が乗らないので暗くなってからのお楽しみにしようか迷う。
 いち『街』ファンからすると、今のところ非難したくなるような点はない。「Wiiは持ってるけどほとんどゲームをしない」という層にもオススメしたくなる出来。複数のシナリオで選択肢が影響しあう基本的なシステムを踏襲しながらも、一般受けしそうにない印象の『街』と異なり各時間帯の予告演出などにプレイヤーの興味を引こうとする意図が強く感じられる(そういう意味で、『街』のB級色が何より好きだという人には合わないかも)。
 とにもかくにも、TIP(語句の注釈文)に遊び心が忘れられていないことが非常にうれしい。特に、本編にほとんど関係しない人物のプロフィールが詳細に記されているタイプが好き。この辺りに、総監督のイシイジロウが『街』の魅力をよく理解している(正確には、自分とイシイジロウで『街』の魅力とする要素が共通している)という実感がある。時々ある『街』ネタには勿論にやりとさせられてるけど、決して『街』を知らないプレイヤーが疎外感を抱くような仕込み方ではないのが好印象。
 それと、説明書に「最初にいる人物だけが主人公とは限りません。物語を進めていくと、新しい人物が登場したり、JUMPやTIPによって見つかることもあります」という文章を見つけて思わずガッツポーズが。

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 道満晴明『最後の性本能と水爆戦』は、作者のブログによると10日頃には店に並ぶとか。近い内に東京に行っておきたかったので好機。
 アマゾンの「これを買った人はこれも買っています」に『菜々子さん的な日常RE』があるのは合点が行く。『僕の小規模な生活』や『Boichi作品集 HOTEL』があるのもまあ納得できる。ただ、『空色動画』には相当な違和感が…。アマゾン利用者限定とはいえ、そんなに共通の読者がいるんだろうか。