先月に引き続きジャンプスクエアを購入。目当ては荒木飛呂彦の読み切り『岸辺露伴は動かない-六壁坂-』。
 以前の読み切りと違って、ジョジョを知らないと判らないシーンが出てきたのがちょっと残念。読み切りや一話完結形式の話は、予備知識なしに何となく読んで面白いことが大事だと思っているので。とはいえ、危機感に満ちたサスペンス的な演出や、奇怪さの描写などは流石。あと柱に遊び心があって良かった。編集ナイス。
 荒木飛呂彦へのインタビュー(3ページ)と乙一との対談(2ページ)も掲載されてる。4部の話が中心で、「少年誌では難しいと思い描かなかった」と以前どこかで語っていた吉良吉影の過去など興味深い内容が多い。「またいつか(杜王町を)描きたいと思っています。第8部とか第9部とかで(笑)」と軽く言っててびびった。是非お願いします。読者から希望があれば喜んで読み切りを描いてくれるそうなので、本誌を購読している方はアンケートを出すと良いと思います。和月伸宏の巻末コメントには笑った。
 看板の『エンバーミング』以外にも神尾葉子『まつりスペシャル』や遠藤達哉『TISTA』が面白いんだけど、定期購読するほど雑誌全体に魅力は感じないというのが率直な感想。
 2月号には創刊特別読切第3弾として、秋本治『時は…』と小林尽『帰ってきた変態仮面』の2本を掲載予定。期待大。変態仮面に目を奪われてたけど、小林尽集英社に載るのか…。「有名作家の読み切りを定期的に掲載する」という方向性は他誌との差別化にもなるし、個人的にもうれしいので今後も継続希望。

                            • -

▼購入したマンガ