私にとって伊集院光の『深夜の馬鹿力』は最も楽しみにしている娯楽なんですが、ネットをぶらぶら回ってみたところ興味深い文章を見つけました。(以下、『惑星開発大辞典伊集院光の項→より抜粋)

確かに伊集院はゲームに詳しい、アニメやマンガにもそこそこ詳しい。野球やアイドルに関しては相当なマニアだ。「オタ文化」自体にはかなり理解があることは明白だ。だがその一方で伊集院はギャルゲーやオタドルの存在に関して「童貞のタマキンを抜くようなことはやめろ」と、かなり批判的だ。
 これが何を意味するか?

 それは伊集院の「自虐ギャグ」を構成するヒエラルキーというのは実は「オタク・非オタク」の階層ではなく「モテる・モテない」の階層でできているということだ。伊集院にとって「オタク」というのは「モテナイ」要素の1形態に過ぎず、多分、世の中で一番大きな問題は「どう恋愛欲求を処理するか」だと思っているタイプの人間なのだ(ある意味間違っちゃいないかも)。伊集院が「自虐」の対象とするのは正確にはブサイクでもだめ人間でもなく「恋愛弱者」である。

 本文中にもある通り、テレビ等において伊集院光は「芸能界のオタク担当」という括りで語られることが多いのですが、それに対してこの考察は的を射ていると思います。もちろん、オタクの定義がはっきりしない、私自身が自己をオタク視することに抵抗感を感じる、等の問題はありますが。しかしまあ、「恋愛弱者」という言葉が刺さる刺さる(笑)。