終焉

 「新選組!」最終話を視聴。
 う〜ん、大河ドラマを一年間通して見たのは初めてですが、何とも感慨深いものがあるというのが最初の感想。「完」が出た後の、序盤から終盤、そして終盤から序盤に移行する隊士達の回想シーンを見ていると、懐かしいやら物悲しいやら…。未だに山波さんの切腹や明里を見ると涙が出そうになります。またその辺りから隊士が次々に死んでいってしまうのも辛いところです。一方序盤、多摩にいた頃は平和で楽しかったことも思い出され、とにかく色んな思い出に後押しされてDVD-BOXを買ってしまいそうな衝動にかられます。
 最終話そのものに関して。近藤を中心に皆が動いていく様子が描かれていたのは、サブタイトルと歌詞にある「いとしき友」に通じるものがあり、非常に良かったと思います。
 隊を離れても近藤に対する思いは忘れていない永倉、シリアスな展開の中で相変わらず飄々とした原田、忠義に厚く腕のたつ斎藤等、各人の魅力も発揮されていて嬉しかったです。…が、何もお幸は死ななくても良かったんじゃあないのかな…。前歯の話のやり取りで笑わせておいてこの仕打ちとは…。沖田の悲壮さを際立たせる演出としては良いけれど、それにしても哀しい。捨助もなぁ…。「実は良いヤツとしっかり判明して死亡」という新選組!の黄金パターンで亡くなってしまいましが、お幸と違って死ななくても良かったんじゃないかと思ってしまいます。好きな登場人物だっただけに残念。
 名前が分からないのですが、刑場に乗り込もうとする原田を止めた元隊士のあの人には驚きました。あんなにも熱い男だったとは。また、野田秀樹の演技には舌を巻くばかりです。野田秀樹の演技をしっかり見たのは新選組!が初めてなんですが、ここ何週かはその凄さにただただ感心するのみ。
 ラストの斬首シーンは意外にもあっさり。以前から三谷幸喜は「近藤が死ぬ所までは書きます」と言っていましたが、そこがラストシーンとは思いもよらず。未だに終わった実感が薄いのですが、もう来週からは見られないんですよね…。
 未練がましい男ですので、何とかDVD-BOXを入手する方向で動いていくつもりです。しかし、20%OFFでも合計54,600円は苦しいなぁ…。ただ、それだけの価値はあると思いますので、来年の夏休みに全巻見るためにも是非とも入手したい所です。